■起死回生の同点劇で横浜FCは首位堅持

 エースストライカー小川が、今季16得点目となる執念の同点弾を決め、横浜FCは勝点1を積み上げた。2位のアルビレックス新潟ジェフユナイテッド千葉に1対2で敗れたため、横浜FCは新潟に勝点2差、仙台に勝点3差の勝点50で首位をキープしている。

 試合後の小川は「嬉しい気持ちはまったくなくて、悔しい気持ちでいっぱいです」と話した。今シーズン2度目の5試合連続得点を達成したが、秋田にシーズンダブルを喫するかもしれなかっただけに、24歳の表情に笑顔はなかった。

 四方田修平監督も「結果については満足できませんが、これを価値のある勝点1につなげられるように、これからの戦いをしっかりやっていきたい」と語っている。

 勝点1は満足できるものではないが、18節から8試合負けなしで勝点を積み上げている。チームの状態は悪くない。

 J1昇格をつかみ取るチームは、引分けや敗戦に終わった次のゲームを大切にする。勝てなかった流れを引きずらないことが、目標達成には必要だからだ。次節の徳島ヴォルティス戦は、中3日のアウェイゲームだ。厳しいコンディションでの戦いとなるが、横浜FCにとっては真価が問われる一戦となう。ここでどんなパフォーマンスを見せるのかは、彼らの今後を左右するものになるだろう。

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