■6月25日/明治安田生命J1第18節 川崎フロンターレ 1ー1 ジュビロ磐田(等々力)
川崎フロンターレとジュビロ磐田の一戦で大きく注目された選手がDF山根視来だ。前半33分に先制ゴールを奪うと、82分までプレーした。
得点場面は、山根らしさが表れた場面だった。ポジションは右サイドバックながら、ゴール前まで積極果敢な上がりを見せた。見事に裏を取ってゴールネットを揺らした。6月22日の天皇杯第3回戦ではゴールを奪えず敗退したが、その呪縛を取り払ってみせた。
一方で、82分の交代は“山根らしくない”瞬間だった。脅威の体力で試合に出続ける背番号13は、昨シーズン37試合に出場。日本代表に招集されて出場がかなわなかった1試合を除けば、すべての試合でピッチに立った。その間、途中交代は1回のみ。今季もここまでフル出場を続けていた。
鬼木達監督も信頼を寄せており、他のポジションでターンオーバーを採用しても山根だけは出し続けることが多かった。昨年は出場時間数だけでなく、12ものアシストを記録。攻守に欠かせない存在だった。
その活躍が評価され、日本代表にも選出されていた。昨年3月に代表デビューを飾ると、2年間で12試合に出場。今年3月のW杯最終予選オーストラリア戦では三笘薫の決勝弾をアシストして、日本代表をカタールに導いた。