サッカー日本代表、吉田麻也の「後継者候補を待つ時間はない」!大きすぎる冨安健洋不在の影響で「ワールドカップ本番が不安」…チュニジア代表戦「3失点」完敗で見えた守備面での「課題」とは?【動画】の画像
吉田麻也(中央) 撮影:中地拓也

 キリンカップサッカー2022決勝、日本代表対チュニジア代表が6月14日に行われた。ホームの日本はチュニジアに0−3の敗戦を喫した。
 今回の試合で吉田麻也が2失点に関与するなど守備面でのミスが目立った日本。W杯に出場するようなチームとの対戦で見えた課題とは。

■ミスからの失点

PK献上直後の吉田麻也(右) 撮影:中地拓也

 日本は立ち上がりから、前から来るチュニジアのプレスに苦戦。なかなか日本らしい攻めを見せることができず。チャンスはあったものの、インテンシティの高さも見せるチュニジアからゴールを奪えずにいた。前半は0−0のスコアレスで折り返したが、55分にピンチを迎える。

 右サイドでアニス・ベン・スリマンが縦へスルーパスを供給。タハ・ヤシン・ヘニシが吉田の背後を取ってボールに反応。吉田はペナルティエリア内でスライディングタックル。これがファウルの判定となり、日本がチュニジアにPKを献上。これをモハメド・アリー・ベン・ロムダンがしっかりと決めてチュニジアが先制に成功した。

 ルーズボールからの守備だったとは言え、吉田が完全に背後を取られてしまった。さらにその後の対処もまずかった。エリア内で危険なスライディング。吉田は間に合うと思ったのだろう。しかし、遅れてタックルが入ってしまい、明らかなファウルだった。また、カバーに入った板倉滉は間に合っているようにも見えた。もちろん、吉田の判断が良くなかったと言えばそれまで。ピッチ内で選手間の声が聞こえづらくなるのは確かだが、板倉かシュミット・ダニエルは、吉田に何か指示を出したのかも気になるところだ。

 吉田は試合後の会見でPKのシーンについて「シンプルに僕の個人的なミス。入れ替わった時に、強いて言うならばもっとスライドしないといけなかった。それを考慮しても、あそこで滑ってはいけないなと思う。あれで試合を壊してしまった」と猛省した。

 また、シュミットは試合後の会見で「1点目も麻也くんにもっと、PKになる前のシーンで後ろから来てるってことで、あそこで滑るのを止めさせるというコーチングかできたと思う」と反省を口にしている。

 2失点目は、背後へのボールを吉田がマイボールにしたかと思ったが、板倉、吉田、シュミットの連係ミスが露呈。吉田が相手と入れ替わってしまい、最後はマイナスのボールをフェルジャニ・サッシに決められて失点を喫した。このシーンについてシュミットは「お互いに考えていることが合わなかったというのがあって、麻也くんも来てくれていると思ってたと言ってたし、自分がそこを想定してそこに対して準備しておくべきだった。防げる失点ではあった」と説明。確かにシュートに至るまでに防げるシーンではあった。

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