サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。重箱の隅をつつくような、「超マニアックコラム」。サッカージャーナリスト・大住良之が今回つづるのは、「最後の一座へ、地球を半周して」。
■最終切符を懸けた戦い
ウクライナの非常事態によって遅れていたワールドカップ欧州予選のプレーオフが6月6日にようやく終了し、ウェールズの出場が決定したのに続き、6月13日には「大陸間プレーオフ(正確には地域連盟間プレーオフ)」アジア(オーストラリア)対南米(ペルー)でオーストラリアが、そして翌日の北中米カリブ海(コスタリカ)対オセアニア(ニュージーランド)でコスタリカが勝ち、全32か国がようやく出そろった。
日本のファンにとっては、カタールのドーハで14日(火)午後9時(日本時間15日午前3時)キックオフの後者の試合結果が大いに気になったことだろう。もちろん、この試合の勝者がワールドカップ本大会で日本と同じE組にはいり、大会2戦目、11月27日に「アハマド・ビン・アリ・スタジアム」で対戦するからだ。ちなみに、今回の大陸間プレーオフは、2試合とも、「アハマド・ビン・アリ」で行われた。