【国際親善試合 日本代表vsブラジル代表 2022年6月6日 19:20キックオフ】
この写真は、日本の後半の攻撃時、まだ0-0だった時のものだ。写っている選手はなぜか非常に小さい。近くを撮る用のカメラに持ち替えて遠くを撮ったからだ。
写っているのは遠藤航ただ1人。他には日本の選手もブラジルの選手も写っていない。彼の少し後ろにはハーフウェイラインがあり、写真の手前側にあるのはペナルティエリアだ。アタッキングサードに差し掛かった彼はパスを出そうとしている。
ブラジルの攻撃時に、これだけの空間に日本の選手が1人もいない、ということはありえなかった。
4トップ気味になって試合を支配するブラジルに対し、日本は押し込まれるだけでなく積極的に体を寄せることでスコアレスを保っていた。
しかし、最後はブラジルが上手くPKを獲得して0-1。
試合後、ブラジルのスター選手たちの活躍と健闘する日本、という両方を長時間楽しむことができた国立競技場は、惜敗、というよりは、納得の結末、のような満足感に包まれていた。「0-0かも」と思わせる健闘だったが、それは決して「逆の結果でもおかしくない」ではなかった。そう日本の選手たちが昔よりも遥かに上手く、強くなっている、ということは間違いなかったが、強豪国との力の差は依然として大きい。そういう試合だった。