Ｊ１リーグ第１６節 ＦＣ東京―鹿島アントラーズ
５月２９日（日）｜１５:００ 味の素スタジアム
前節終了後、両指揮官の強気が透けて見えるようだった。
ＦＣ東京のアルベル監督は、「今日は明確に、ＦＣ東京のプレースタイルが変わり始めたスタートの日」と語った。清水エスパルス相手に「ボールを愛する」スタイルで勝利し、喜びがあふれ出た。
鹿島アントラーズはサガン鳥栖と４－４という激しい撃ち合いを演じた。後半アディショナルタイムに両チームに計３ゴールが飛び出す乱戦。中３日の連戦でも先発を変えず、残り９分でようやく切った交代カードが当たった格好だったが、レネ・ヴァイラー監督はチームに「良い感覚があった」と自分の中の手応えを語っていた。
その自信を、結果につなげるのがプロの仕事だ。ＦＣ東京は今季２度目の連勝を、鹿島は３試合ぶりの勝利を狙うことになる。
「真実」を語っていたのは、どちらの指揮官か。この一戦で明らかになる。
■ＦＣ東京
６位 勝ち点２２ ６勝４分５敗 １５得点１３失点 得失点差２
【出場停止】なし
【直近５試合結果】
Ｌ○３－０ 清水（Ａ）
Ｌ△０－０ 柏（Ｈ）
ル△０－０ 福岡（Ｈ）
Ｌ●１－２ 磐田（Ａ）
Ｌ●０－１ 鳥栖（Ｈ）
【通算対戦成績】
Ｈ ２５試合・ ８勝 ６分１１敗
Ａ ２５試合・ ５勝 ５分１５敗
計 ５０試合・１３勝１１分２６敗
【直近対戦成績】
２０２１年１０月２３日 Ｊ１第３３節 ●１－２（Ｈ）
２０２１年 ５月 ９日 Ｊ１第１３節 ●０－３（Ａ）
２０２０年 ８月２６日 Ｊ１第２６節 ●１－２（Ｈ）
２０２０年 ７月２６日 Ｊ１第 ７節 △２－２（Ａ）
２０１９年 ９月１４日 Ｊ１第２６節 ●０－２（Ａ）
【今節のみどころ】
前節の２ゴールは、気持ちの表れだったのか。小川諒也のポルトガル１部ヴィトーリアへの期限付き移籍が発表された。
長い距離を走って、ゴール前に詰めてこぼれ球を押し込んだ１点目。パスを出した後も足を止めずにファーサイドへ走り込んで決めた２点目。いずれも小川の気迫が伝わってくるようなゴールだった。
移籍前最後の試合は、６月２６日のＪ１第１９節になるようだ。その間に天皇杯はあるが、ルヴァンカップはすでに敗退。ならば、リーグ中断前のこの試合で「魅せる」しかない。
ラストゲームの第１９節のみならず、リーグ再開後の第１８節もアウェイゲーム。最後のホームゲームとなるかもしれない今回の試合で、大きな「置き土産」を期待したい。
