■中断期間の3週間弱を利用できるか
鬼木達監督は、「決め切るべきところで決めないと、こういうゲームになる。1点が重くのしかかるゲームにはしたくなかったが……」と悔しがった。ただ、「チャンスの数も多くなかった」と振り返る前節と前々節とは違い、決定機を作ることはできた。そのこと自体は救いだが、勝利がやや遠のいている。
幸いにも、これでリーグ戦は中断期間に入る。6月1日に天皇杯はあるが、リーグ戦の次戦は6月18日の札幌戦。3週間近くも空くことになる。その間、谷口と山根視来は日本代表に招集されているため不在だが、チームとしては戦術整備などにまとまった時間を得ることになる。
3戦連続無得点という状況以上に深刻な、川崎の“攻撃力低下”。この中断期間を利用してかつての姿を取り戻し、なにがなんでも3連覇を成し遂げる。