ドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトは現地時間5月20日、ジュビロ磐田からレンタル移籍中の日本代表DF伊藤洋輝の完全移籍で獲得したことを発表した。
今回の6月シリーズで代表初招集となった伊藤のプレースタイルはどのようなものなのだろうか。
■欧州初挑戦で主力に定着
ジュビロ磐田の下部組織出身である伊藤は、2017年にトップチーム昇格。2019シーズンはレンタル移籍で名古屋グランパスでプレーした。2020シーズンは磐田へ復帰となり、CBとしてレギュラーの座を掴んだ。そして、2021年6月にシュトゥットガルトへレンタル移籍となった。
伊藤は2021年8月7日に行われたDFBポカール1回戦BFCディナモ戦で欧州デビューを果たすと、8月28日のブンデスリーガ第3節フライブルク戦で途中出場。ブンデスデビューとなった。その後主力に定着し、3バックの一角や4バックの真ん中、左サイドバックでプレーした。
そして2021年11月26日に行われたブンデス第13節のマインツ戦で3バックの左でスタメン出場を果たすと、積極的な攻撃参加からペナルティエリア左に侵入しゴールを記録。もともとボランチだった伊藤はキックセンス抜群。攻撃参加もお手の物。エリア左から絶妙な右足キックでインスウィングのボールを蹴り込むと、綺麗な弧を描いたボールはゴール右へと吸い込まれた。
さらに、2022年5月14日に行われたケルンとの最終節でスタメン出場を果たすと、1−1の同点で迎えた後半アディショナルタイムにCKからニアで伊藤がフリックすると、ファーサイドで遠藤航がヘディングで押し込んだ。
このゴールが決勝点となり、シュトゥットガルトは1部残留を決めた。伊藤は今季公式戦31試合に出場1ゴール1アシストを記録。遠藤とともに伊藤は主力として1部残留に貢献した。