今季のJ1リーグで、ここまで最少失点のアビスパ福岡と、最多得点の横浜F・マリノスによる対戦だ。最強の盾と矛がぶつかり合う。
5年ごとに昇格と1年でのJ2降格を繰り返してきた福岡は昨年、智将・長谷部茂利監督の下で負のサイクルを打ち破った。ベースとなるのは組織的な堅守で、その土台は今季にもしっかり継続されている。
横浜FMも、アタッキングフットボールを絶賛継続中だ。一時期は複数得点の試合が続かないこともあったが、ACLでJ1を離れた時期を挟みつつ、ここ4試合は複数得点。前々節は4得点、前節は3得点と勢いが戻ってきた。
対戦の鍵を握るのは、前半の出来か。昨季の2度の対戦では、横浜FMが全勝。いずれも前半からゴールを奪っている。
先制した横浜FMは畳みかけてくるが、今季の福岡は前半に得点した3試合に全勝している。前半の戦いぶりが、試合の流れに大きく影響しそうだ。
■アビスパ福岡
12位 勝ち点15 3勝6分4敗 10得点9失点 得失点差1
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ル△0-0 FC東京(A)
L●0-2 川崎(A)
L△0-0 湘南(H)
L○5-1 FC東京(H)
L○1-0 京都(A)
【通算対戦成績】
H 13試合・3勝2分 8敗
A 13試合・0勝1分12敗
計 26試合・3勝3分20敗
【直近対戦成績】
2021年 7月10日 J1第22節 ○2-0(H)
2021年 3月10日 J1第 3節 ○3-1(A)
2016年 7月 9日 J1 2nd第2節 ○3-0(H)
2016年 5月18日 ナ杯第5節 ●○2-1(H)
2016年 3月 5日 J1 1st第2節 △1-1(A)
【今節のみどころ】
昨季をベースに、一歩ステップアップするには、新たな刺激が欲しい。期待したいのがルキアンだ。
J2得点王の肩書を引っ提げて、新加入。開幕戦先発でデビューを果たしたが、徐々にベンチスタートが増えてきた。
第11節のFC東京戦では、後半からの出場で2得点。2点リードしていたチームの勢いに乗った格好だが、今度はチームにモメンタムをもたらす働きを期待したい。
福岡は現在、2試合連続で無得点。今こそ真価を発揮する時だ。