■「So good」な結果に
そのまま勝ち切りたいリバプールだったが、試合が再開してすぐにマティプがディフェンスラインでのパス回しでトラップミス。一気に大ピンチを迎えるところだったが、ミルナーが無理のある体勢ながら魂の守備を見せて未然に防いだ。
しかし、このプレーを機に流れはサウサンプトンへ傾きかける。このタイミングしかない、とばかりに前に出たサウサンプトンはすぐにこの試合初めてのコーナーキックを獲得。リバプールは嫌な予感が漂ったが、これを凌ぐと後方でのボール回しを増やして試合のペースを落とし、サウサンプトンの勢いを削ぐことに成功。
試合巧者ぶりを見せつけたリバプールは、試合が落ち着くと83分にフィルミーノをナビ・ケイタに替えてフォワードの枚数を元に戻し、そのまま勝ち切った。
南野はターンで相手をかわして前に進んでからボールを戻したり、最終ラインの大外に加わってミルナーとダブルサイドバックのような形で守備をしたり、と試合終盤らしいプレーを見せつつ最後でピッチに立った。
サラーやマネが戻ってくるであろう最終節やCL決勝でしっかりとしたプレー機会があることは考えにくいが、全員の力で大きな目的を達成するリバプール、という概念の中でカップ戦に続き大きな役割を果たし、試合後のピッチではクロップ監督に抱きしめられ「So good」と労われた。
シティとの優勝争いは勝ち点差1のまま最終節にもつれ込んだ。自力で決められるものではないが、リバプールは最後までリバプールらしく戦い抜くだろう。
■試合結果
サウサンプトン 1-2 リバプール
■得点
13分 ネイサン・レドモンド(サウサンプトン)
27分 南野拓実(リバプール)
67分 ジョエル・マティプ(リバプール)