■久々に復活の東京ダービー
さて、ブンデスリーガの話題からそんなことを連想したのは、5月14日の土曜日に日本フットボール・リーグ(JFL)での“東京ダービー”を観戦したからだ。「東京もいずれロンドンのようになる日が来るのだろうか?」というわけである。
この日の“ダービー”は、武蔵野市陸上競技場で行われたJFL第8節の東京武蔵野ユナイテッドFC対クリアソン新宿の試合。JFLの公式サイトによれば「2006年の第8回大会以来となる東京都内チーム同士の対戦」だったという。
ちなみに、16年前のJFLで戦ったのは武蔵野の前身の横河武蔵野FCと佐川急便東京SCだった(佐川急便東京は、2006年シーズンにJFLで2位に入ったが、同年秋には同企業の佐川急便大阪SC=JFL3位=との合併が決まり、滋賀県に本拠地を移して佐川急便SCとなり、その後2012年をもってトップチームの活動を休止している)。
“東京ダービー”が16年ぶりということは、つまり、全国リーグの4部として位置づけられているJFLには東京都内のチームは少なかったということを意味している。その間、東京を本拠地に戦っていたのは武蔵野だけだったということになる。そして、今シーズン、クリアソン新宿が昇格したことによって、久しぶりの“東京ダービー”が実現したというわけだ。