J1リーグ第13節 川崎フロンターレーアビスパ福岡
5月14日(土)|16:00 等々力陸上競技場
川崎フロンターレとアビスパ福岡の対戦と言えば、忘れてはいけない試合がある。昨季の第26節での顔合わせである。
前年までの圧倒的な破壊力はなかったが、勝負強さを見せて無敗を続けていた。他の大会も含めて公式戦43試合負け知らずだった川崎を、福岡が1-0で破ったのだ。
昨季の福岡は、5年周期でJ1に昇格しては1年で降格という負のサイクルから抜け出した。「流れを変える力」を持っていたのだ。
今季も序盤は未勝利が続いたが、徐々に調子を上げてきた。知将・長谷部茂利監督の下で、昨季王者に「蜂の一刺し」を見舞う準備は整っているはずだ。
川崎にとっては、明け渡した首位に返り咲くチャンスがあるが、そう簡単にはいかないだろう。どこに落とし穴が潜んでいるか分からない、Jリーグの面白さと怖さが詰まった一戦になる。
■川崎フロンターレ
2位 勝ち点23 7勝2分2敗 17得点12失点 得失点差5
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○2-0 清水(A)
L○1-0 柏(H)
L△1-1 磐田(A)
L●1-4 C大阪(H)
L○2-0 広島(A)
【通算対戦成績】
H 12試合・10勝0分2敗
A 11試合・ 5勝1分5敗
計 23試合・15勝1分7敗
【直近対戦成績】
2021年 8月25日 J1第26節 ●0-1(A)
2021年 4月14日 J1第19節 ○3-1(H)
2016年 9月10日 J1 2nd第11節 ○3-1(H)
2016年 6月18日 J1 1st第16節 △2-2(A)
2016年 3月27日 ナビ杯第2節 ●0-1(H)
【今節のみどころ】
福岡との試合を誰よりも楽しみにしているのが遠野大弥だろう。2020年シーズンには期限付き移籍にて福岡でプレーし、J1昇格に貢献した。思い入れのあるクラブとの対戦だ。
晴れて川崎の一員としてプレーした昨季は、リーグ戦の先発は9試合にとどまった。だが今季は、11試合を戦い終えた現状で、9試合に先発。着実な歩みを示している。
近年のJリーグで圧倒的な強さを示してきた川崎だが、選手の海外移籍などで、さらなる新陳代謝が求められている。リーグ3連覇を達成できるのか、遠野ら新しい世代の突き上げが、この試合でも期待される。