■驚異の1試合平均0.94失点

 ラ・リーガ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、CLの全試合にフル出場しているレアル・マドリードティボー・クルトワ

 現代サッカーのGKに求められる足技を高水準で兼ね備えているわけではないが、確かなセービング技術とクロス対応によって失点を防ぐ能力が極めて高い。

 199cmという身長と長い手足は、他のGKならゴールとなっているはずのシュートを次々に防いでいく。CL準決勝シティ戦の2ndレグでは、延長戦までもつれ込んだ120分間で好セーブを連発。見事マン・オブ・ザ・マッチに選出されて決勝進出に大きく貢献した。

 今シーズンの公式戦では49試合に出場してわずか46失点。1試合で0.94失点という異常な数値を叩き出している。チーム全体の守備力も高いことを忘れてはならないが、クルトワの神がかったセービングがあってこその記録だ。

 カリム・ベンゼマビニシウス・ジュニオールが目立っているものの、最後方からチームを支えるこの29歳なら、レフ・ヤシン氏以来史上2人目となるGKでのバロンドール受賞もあり得るだろう。

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