「レアル・マドリードの救世主」カリム・ベンゼマ、「ドログバを凌ぐCL得点数」サディオ・マネ、「サッカー界の未来を背負う怪物」アーリング・ハーランド…「世界一の称号」は誰の手に!【バロンドール2022の有力候補10選手】(1)の画像
カリム・ベンゼマ 写真:ロイター/アフロ

 フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が主催するバロンドール。その年の世界最高の選手に送られる同賞だが、今回から評価期間が8月~翌7月までに変更され、審査はあと3か月ほどで終了してしまう。
 5月に入り、ヨーロッパのシーズンが佳境に差し掛かるなか、編集部では10人の有力候補を紹介する。

■バロンドールに4つの変更点

 『フランス・フットボール』は3月11日、バロンドールについて4つの変更点を発表した。

 1つ目は、先述した通り評価の期間。これまでは1月~12月までが対象だったが、多くの国のサッカーシーズンに合わせて今回からは8月~翌7月へと変更された。そのため、カタール・ワールドカップ(W杯)のパフォーマンスはバロンドール2023の評価対象となる。

 2つ目は、候補者リストの選定プロセス。これまでは『フランス・フットボール』の編集スタッフが主となって作っていたが、可能な限り公平で議論の余地がないようにするため、アンバサダーである元コートジボワール代表ディディエ・ドログバ氏など有識者もリスト作成に携わることとなった。

 3つ目は投票する審査員の人数。昨年は170人いたものの、男子はFIFAランキング上位100か国、女子は上位50か国に減らすこととなった。専門性を高めて、稀に起きる空想的な投票を制限するためだという。

 4つ目は選考基準の明瞭化。バロンドールは個人賞であることから、個人のパフォーマンスと印象的なキャラクターを最優先する。とは言えサッカーはチームスポーツのため、次点でチームのパフォーマンスとシーズンを通しての記録が優先される。それに続いて、選手の気品とフェアプレー精神に焦点が当てられる。一方で、この賞をオープンなものにするため、選手のキャリアは選考基準から外されることとなった。

 次項からは、編集部が選ぶバロンドール2022の候補を紹介する。

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