【チャンピオンズリーグ分析】レアル・マドリードまたも「奇跡の逆転勝利」でCL決勝へ!ゲームの流れを変えた「72分の交代」【CL準決勝レアルマドリード対マンチェスターシティ】(1)の画像
またも大仕事を達成したレアル・マドリードのロドリゴ 写真:ロイター/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝2ndレグ レアル・マドリードvsマンチェスター・シティ 2022年5月4日(日本時間28:00キックオフ)】

 1stレグで不在だったカゼミーロがスタメンに名を連ねたレアルは、フェデリコ・バルベルデの右ウイング起用を復活させた。

 カルロ・アンチェロッティ監督はバルベルデに守備でジョアン・カンセロを見張らせ、シティの攻撃の幅を奪う戦い方を採用した。

 カゼミーロ、トニ・クロースルカ・モドリッチが揃ったベストメンバーの中盤でも、クロースとモドリッチが受け渡しを行いながらケビン・デ・ブライネを見張り、シティはカンセロとデ・ブライネの2人を試合の流れから取り除かれた。

 レアルのその狙いは達成できたものの、シティはさらに上をいった。

 ベルナルド・シウバは本来彼らが動きたかったエリアに入り込み、特にバルベルデはカンセロとシウバの2人を見なければならない時間が長くなった。フィル・フォーデンも、デ・ブライネが入っていきたかったハーフスペースに顔を出し、レアルの守備はカンセロとデ・ブライネを封じるという狙いを達成しながらも結局後手を踏むことになった。

 レアルの攻撃はヴィニシウス・ジュニオールがいる左サイドに偏るが、この日はシティの右サイドバック、カイル・ウォーカーがスピード勝負でも冷静に対処してみせたことで攻略の糸口を掴めず。試合はシティがコントロールを保ったまま0-0(トータルスコア3-4)で後半へ突入した。

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