【J1分析】湘南の「自分が見せる」田中聡、町野修斗のアクシデント負傷で迎える正念場【湘南ベルマーレvs清水エスパルス】(2)の画像
共にパリ五輪世代。それぞれのチームのキーパーソンになりそうな鈴木唯人と田中聡湘南ベルマーレvs清水エスパルス(20220503)撮影/原壮史
湘南ベルマーレvs清水エスパルス 20220503

【明治安田J1リーグ 第11節 湘南ベルマーレvs清水エスパルス 2022年5月3日 15:03キックオフ】

※その1はこちらから

 湘南の苦境を脱するためのヒントとなり得る内容のコメントを偶然残した選手がいる。対戦相手だった清水の鈴木唯人だ。

 彼は「自分がやればチームが良い方向へ進む」というのをモチベーションにしている、と明かし、なかなか勝利という結果を掴めなかった時期を「チームが上手くいっていない時は、自分も何もできていないことが多い。そういうところで、自分が率先してチームを動かす。自分がプレーで見せるということが重要になる」と振り返った。この試合で彼はチーム2点目を決めて湘南を突き放している。

粘り強い守備で田中聡を封じた清水 清水エスパルスvsサンフレッチェ広島(20220503)撮影/原壮史

 もちろん、先の山田や杉岡らの姿勢はこれと変わらないものだが、チーム全体で見せてしまったメンタル的な脆さは、個々がより「自分が率先してチームを動かす」という部分を強く持たなければ変わってこないのかもしれない。

 そう考えた時に、湘南の「自分がプレーで見せる」選手である田中聡や町野修斗が負傷してしまったことはサポーターの不安を大きくさせるものだった。

 田中は守備で相手を追いかけてもつれ合い、脳震盪の特例措置による6人目の交代となってしまった。

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