■J全体で受け止めるべき問題
コロナが発生して以降、車での移動を選択する人が増えているという社会的な事情もある。また、移動者数の減少に伴い、公共交通機関の本数が減っている地域もある。鹿島に限らず、多くのサポーターを呼び込みたいJクラブにとって、頭を悩ます問題となりそうだ。
鹿島のように社長自らSNSを活用してさまざまな提案を行っても、こうした事態を避けられなかったことは、J全体で受け取めなければならないだろう。
この試合で鹿島は魅力的な試合運びで首位を快走する勝ち点3を積み上げ、スタジアムの中は最高の熱気に包まれた。上田綺世のスーパーゴラッソは、それだけでチケット代の価値があるものだ。一方で、その空気に魅了されたファン・サポーターが繰り返しスタジアムに足を運ぶための課題が、ピッチ外で残ってしまったのである。