■縦への攻撃に対して弱さを見せたマジョルカ

 すると25分、バルセロナがクロスではない攻撃で先制する。ジョルディ・アルバが縦パスを出すと、メンフィス・デパイが5バックの中央に空いていたスペースに抜け出してゴール。引き切った状態ではクロスに対応してきたマジョルカだったが、相手の低い位置からの攻撃に対して、サイドに大きく開いたガビのケアをしようとフランコ・ルッソが最終ラインから出て行くところを狙われた。それまでのクロス一辺倒の攻撃が撒き餌になっていたかのような先制点を得たバルセロナが前半を1-0で折り返した。

 後半に入っても前半と同じやり方で戦うマジョルカは、51分にはフェラン・トーレスに抜け出され、グラウンダーのクロスをクリアしようとしてあわやオウンゴール、という場面を見せ、先制点の場面に引き続き縦への攻撃に対して弱さを見せた。

 54分にはクロスを収めたトーレスのシュートをブロックしたものの、こぼれ球を拾ったセルヒオ・ブスケツにシュートを決められ2点差に。マジョルカはじわじわと、しかし着実に敗北に向かっていた。

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