【チャンピオンズリーグ分析】「5点差負けでもおかしくない」レアル「カゼミーロ不在」で崩壊守備も…「運命の次戦」2ndレグへの覚悟【マンチェスター・シティ対レアル・マドリード】(2)の画像
マンチェスター・シティ戦で奮闘するレアル・マドリードのカリム・ベンゼマ 写真:AP/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝1stレグ マンチェスター・シティvsレアル・マドリード 2022年4月27日(日本時間28:00キックオフ)】

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 後半に入るとカルロ・アンチェロッティ監督はルカ・モドリッチを1列前に出す4-4-1-1の守備体系に変更。中盤でのそれぞれの役割が明確になったことで、ようやくシティの思い通りに攻撃をさせないことが可能になった。攻撃では前半の途中からクロースが最終ラインに加わってビルドアップが安定化するようになっており、ようやく反撃の準備が整ったかに見えた。

 ところがシティは反撃を許す前に息の根を止めてしまおうと勢いよく後半立ち上がりから攻め立てる。47分にはマフレズのシュートがポストを叩き、跳ね返りを収めたフィル・フォーデンがティボー・クルトワのいなくなったゴールへシュート。しかしこれはカルバハルが必死のカバーでクリアすることに成功する。52分には、レアルの最終ラインからヴィニシウスにパスを出たところでフェルナンジーニョが前に出る守備を見せて奪取。そのまま一気に前進すると、クロスをフォーデンが沈めて3-1とすることに成功した。

 しかし、レアルがやり返す。再開直後の55分、先程の悔しさが残るヴィニシウスは自陣でメンディからの縦パスを受けようとしてスルー。ボールは背後に迫ってきていたフェルナンジーニョの股下をすり抜け、体を入れ替えたヴィニシウスが一気にドリブルで前線へ。そのままペナルティエリアに進入し、単独でゴールを奪ってみせた。

 再び1点差となったものの、74分にはエリア手前でジンチェンコが豪快に倒されたところでレアルの選手たちがファウルだと思い一瞬足を止めてしまうと、一瞬たりともプレーを止めなかったベルナルド・シウバにシュートを打たれ4-2に。

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