■互いに決定機を迎え合いながら、試合は落ち着かずに進んだ
その後も、ディオゴ・ダロトのミドルシュートがクロスバーを直撃したり、セドリック・ソアレスがジェイドン・サンチョを食い止めた際にハンドの疑惑が生まれたり、エディ・エンケティアがデ・ヘアとの1vs1を決めきれなかったり、と互いに決定機を迎え合いながら、試合は落ち着かずに進んでいく。
すると27分、マルティン・ウーデゴーアがエリア手前から意表を突く縦パスを入れると、エリア内でサカが潰されながら繋ぎ、最後はエンケティアが今度こそのゴール。
アーセナルがリードを広げたかと思われたが、ゴールチェックでエンケティアの肩がオフサイドラインを越えていたことが判明しノーゴールに。
しかし、ノーゴールになったことで今度は1つ前のサカが潰されたプレーがVARの対象に。オンフィールドレビューの結果PKに相当すると判断され、サカがきっちり決めきって正真正銘の2-0となった。
点差が開いたことでアーセナルが落ち着いた試合運びを見せるようになるかと思われたが、再開間も無くロナウドがゴール。流れは依然として不透明のまま、互いにバタバタし続けて前半が終了した。
試合が落ち着かなかったのは、互いにサイドの攻防が攻撃側優勢になったことが大きかった。
アーセナルは人数をかけて崩しにかかるが、ユナイテッドは守備の連携がなく人につく形になり捕まえきれず。
ユナイテッドは個の力で強引に突破を図るが、アーセナルの両サイドバックはそれを止めることができず。
と互いに守備に不安を抱えていた。
アーセナルは冨安健洋がベンチに戻ってきており、この日の守備のウィークポイントの修正としてうってつけの存在だった。しかし、ハーフタイムには交代せず。両チーム共に同じメンバーで後半を戦うことになった。