4月も終盤に入り、秋春制が主流であるヨーロッパの各リーグが佳境に差し掛かっている。
編集部では、カタール・ワールドカップ(W杯)で活躍が期待される欧州組の日本人選手12人について、「現在の市場価値」のグラフとともに今季の振り返りと来季展望をお届けする。
※市場価値は『transfermarkt』を参照。
■アーセナルでタイトル獲得目指す
市場価値:2500万ユーロ(約35億円)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
生年月日:1998年11月5日(23歳)
今季リーグ戦成績:16試合出場0ゴール1アシスト
今シーズン、ボローニャからの電撃移籍でアーセナルに加入した冨安。
すると、移籍してからすぐに右SBとしてレギュラー定着。プレミアリーグ第13節ニューカッスル戦では右サイドからの正確なクロスで初アシストをマークした。
2月には負傷離脱してしまったものの、それまではビルドアップの起点となりつつ攻撃にも参加し、守備面でもフィジカル負けしないディフェンスで貢献。チームの絶対的主軸としてプレーしている。
すると、『transfermarkt』での市場価値は加入前の2000万ユーロ(約27億7000万円)から2500万ユーロ(約35億円)に跳ね上がった(2021年12月23日に最終更新)。そんななか、今年に入ってからはインテルやユベントスからの関心も報じられた。
しかし、本人はもともとプレミアリーグでプレーしたいと言っており、クラブとしても右SBとCBをハイクオリティでこなせる貴重な人材を易々と放出するとは考えにくい。来シーズンは残留が確実と見ていいだろう。
アーセナルは、リーグでは優勝と2位フィニッシュの可能性が潰えた。そのため今季は3位もしくは4位でのフィニッシュによるチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得、そして来季はタイトル獲得を目指して戦うことになる。
2022-23シーズンも、「日本人市場価値1位」のDFの活躍が楽しみだ。