■4月29日/明治安田生命J1第10節 FC東京 2ー0 G大阪(国立)
Jリーグ初めてとなる新国立競技場での試合となったこのカード。コロナ禍以降でのJの試合としては最多となる4万3125人が集まったが、そんな4万人超えの観衆が拍手喝采を送るド派手な演出があった。
それは、選手が入場する直前のことだ。ピッチの上に最大6本の火柱が燃え上がる。さらに、国立競技場の外では花火が打ちあがる。青赤の花火が、さまざまな種類で豪雨の夜空を鮮やかに染める。青赤はもちろん、FC東京のカラー。東京五輪のメイン会場となったこのスタジアムをホームチーム色にしたのだ。
そんな中で両チームの選手が入場。ピッチ上で円陣を組む際には、競技場内が暗転。今度はFC東京イレブンにだけ、青赤ライトが当てられる。暗闇の中に浮かび上がる青赤の選手たち。多くのサポーターが新国立でのゲームに酔いしれるのも当然のことだった。
そんなFC東京ムード一色の会場で、ホームチームは躍動。前後半に強力なブラジル人アタッカーが1得点ずつ奪う。38分にアダイウトンがセットプレーの流れから先制点を決めれば、65分にはレアンドロが相手選手の守備を無力化するようなスーパードリブルから追加点を奪う。あまりの見事なプレーは、これまた国立競技場での試合を祝う演出かのようなプレーだった。