■「自分たちはチャレンジャー」と四方田監督
主砲の2ゴールで逆転した横浜FCは、そのまま2対1で終了のホイッスルを聞く。最後まで息を抜けない攻防を制して、ホーム6連勝を達成した。
今シーズン3度目の1試合2得点を記録した小川は、10戦10発で得点王争いの首位を走る。プロ7年目で自身初の2ケタ得点に到達した。
「得点が取れているのは、チームのみんなのおかげです」と話す24歳は、「いまはうまくいっているけど、なかなか点が取れなくなったときに、チームがうまくいかなくなったときに、その選手の真価が問われる」と冷静だ。8勝2分の勝点26で首位に立つチームについても、「まだ序盤なのでここからが大事です」と、落ち着いた口調で話す。
ズバ抜けた選手層を結果につなげているチームは、他チームから追いかけられる立場だ。それでも、四方田監督は「自分たちは目標に向かってチャレンジャーとして突き進むだけです」と語り、目の前の戦いに集中してきたこれまで同様のスタンスを強調する。
リーグ戦での昇格ラインの目安として、試合数の倍の勝点があげられる。42試合のJ2では「84」になり、現在の横浜FCのペースは申し分のないものだ。首位チームに死角は見当たらない。