【「ドラマティックゴール」J2】J1昇格へ驚異のペースで勝ち進む横浜FC、「10戦10発」エース小川航基が冷静に語った自己分析「チームがうまくいかなくなったときに…」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
小川航基(横浜FC)   写真:アフロスポーツ

■横浜FC10戦無敗! 仙台との上位対決を制す

 首位を快走する横浜FCが、上位対決で強さを見せつけた。

 4月17日の第10節で4位のベガルタ仙台をホーム・ニッパツ三ツ沢球技場に迎え、2対1の勝利を飾ったのである。

 試合開始から主導権を握ったものの、18分に先制された。前半はそのまま0対1で終わる。前半を無得点で終えるのは、5節のファジアーノ岡山戦以来3度目だった。

 四方田修平監督が動く。後半開始とともに武田英二郎伊藤翔山下諒也を投入する。3枚替えはシーズン2度目だが、ハーフタイムのタイミングでは初めてだ。後半のスタートから勢いを持って入りたい、との指揮官の狙いが読み取れた。

 果たして、横浜FCは仙台の守備をこじ開ける。ホームスタジアムに、エースが熱狂を運ぶ。

 52分、小川航基の動き出しと右CB中村拓海のロングフィードがシンクロする。フェリペ・ヴィゼウの交代で2シャドーから1トップへポジションを変えていた小川は、DFラインの背後を突いてロングパスを引き出し、ペナルティエリア内から左足ボレーでネットを揺らした。「僕の特徴というか、プルアウェイの動きからDFを外してシュートまで、という形が出た」と、本人も納得の同点弾だった。

 1対1とした4分後にも、スタジアムが沸き上がる。またも小川が躍動する。左サイドの高木友也のクロスに合わせて、CBの間に入り込んでヘディングシュートを放つ。GKに反応を許さない一撃が、ネットに突き刺さった。小川はこれで5戦連発だ。

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