■追いかけるチェルシーに焦りは一切なかった
追いかけるチェルシーに焦りは一切なかった。15分にメイソン・マウントが幸先よく1点を返した際には誰もボールを回収しに行かず。それはまるで、前半には1点を取れれば十分、という想定があるかのようだった。
必要なゴール数を増やさないように努めるチェルシーは、無理せず静かに試合を進めた。一方、守備を重視したレアルはヴィニシウスが封じられたからといってカウンターにバルベルデが参加することはせず、互いにリスクを増やさないまま前半は終わった。
後半になってもバランスは変わらなかったものの、レフェリーの判定が試合を動かすことになった。
50分、チェルシーはコーナーキックからジェームズがシュートを放つが枠の外へ。このシュートが、ブロックしようとしたルカ・モドリッチの足に当たったとして再びチェルシーにコーナーキックが与えられた。モドリッチは当たっていないことを必死にアピールし、リプレイでも当たっていないことが確認できたが、VARが介入する事象ではなく、そのままの判定で試合が再開された。
すると、そのコーナーキックをアントニオ・リュディガーが決め、トータルスコアは同点となった。