【チャンピオンズリーグ分析】レアル対チェルシー「興奮の極致」の一戦!「焦らなかったチェルシー」の凄み【白熱の「準々決勝2ndレグ」レアル・マドリード対チェルシー】(1)の画像
チェルシーのメイソン・マウントとレアル・マドリードのルカ・モドリッチ 写真:ロイター/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント2回戦2ndレグ レアル・マドリードvsチェルシー 2022年4月12日(日本時間28:00キックオフ)】

 1stレグと同様にフェデリコ・バルベルデを右ウイングとして起用したレアルは、守備時に彼がディフェンスラインの最右翼に加わって5-4-1となる戦い方を継続。2点のリードを守り抜くことを最優先にし、低い重心で試合に入った。

 逆転を目指すチェルシーは、6点を奪い完勝したサウサンプトン戦と同じ黄色のユニフォームを着てゲン担ぎ。1stレグで失敗に終わった対ヴィニシウス・ジュニオールにはアンドレアス・クリステンセンではなくリース・ジェームズが起用され、前線も1トップ+2シャドーから2トップ+トップ下へ変更。さらにルーベン・ロフタス=チークが右ウィングバックで起用された。

 ジェームズがイエローカードを1枚貰ったものの、ヴィニシウスを好きにさせなかったチェルシーは、右のロフタス=チークと左のアントニオ・リュディガー、マルコス・アロンソが浮くことができ、主導権を握ることに成功した。

 ただし、チェルシーは慎重だった。アウェイゴール制度が廃止されたことで、1-3というスコアは、3点が必須、というものではなく、ひとまず2点、で良くなったことが大きかった。

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