サッカー日本代表・フランクフルト鎌田大地先発の「バルセロナ戦」で生まれた「鮮烈すぎる2つのゴール」【ヨーロッパリーグフランクフルト対バルセロナ】(2)の画像
バルセロナのロナルド・アラウホとボールを競り合うフランクフルトの鎌田大地 写真:ロイター/アフロ

UEFAヨーロッパリーグ 準々決勝1stレグ フランクフルトvsバルセロナ 2022年4月7日(日本時間28:00キックオフ)】

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 5バックでサイドのスペースを消すフランクフルトに対し、バルセロナは中央から崩すことに執着したが、フランクフルトの前5人が豊富な運動量で取り囲み自由にさせず。

 5バックとなるために、バルセロナがサイドでボールを持てばアタッキングサードまでは進める状態だったが、フェラン・トーレスとアマダ・トラオレの両ウイングが下りてきてそうすることはあるものの、プラスアルファで絡む選手がいないため怖さは半減した。

 縦に速いカウンターを繰り返し披露したことでバルセロナの押し上げが自重されたことに加え、ダニエウ・アウベスのようにボールを持って上がっていけるサイドバックの不在が響いた。

 試合は後半になっていきなり動いた。48分、フランクフルトはコーナーキックのこぼれ球をエリア手前のクナウフが叩きこんで先制。前半の勢いそのままにリードを得た。

 すると62分、バルセロナがようやく動く。トラオレをウスマン・デンベレに替えると、5バックの大外に両ウイング、という極端な陣形でフランクフルトの最終ラインをより横長にするようになり、結果、ボールを追い過ぎると中央をスカスカにしてしまうためフランクフルトのプレスは勢いを弱めた。大外でも中央でもボールを持てるようになったバルセロナは、66分に中央でパスを繋いで同点ゴール。試合のペースだけでなく、スコアもフラットにすることに成功した。

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