11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)。我らが日本代表はグループステージでドイツ代表とスペイン代表という、世界屈指の強豪国と対戦することになった。
編集部では、この世界王者たちを撃破するための切り札となり得る若手選手を紹介。今回は清水エスパルスの鈴木唯人について見ていこう。
■ついに得点力が開花か
市立船橋高校を経て、2020年に清水に入団した鈴木唯人。
しかし、プロ1年目は、チームの事情もあってFWからSBなど様々なポジションでプレーし、J1リーグ30試合でノーゴールに終わる。昨シーズンは2トップの一角を主戦場としてリーグ33試合に出場したが、決定力不足に泣くシーンが何度か見られ、わずか2ゴールとなった。
それでも、迎えた今シーズンはJ1リーグ7試合ですでに2得点。早くも昨シーズンの得点数に並んでいる。
特に、開幕節の北海道コンサドーレ札幌戦で決めた神トラップからのゴールはお見事。味方のロングパスを右足アウトサイドで収めると同時に巧みに前へ押し出して、ペナルティエリア右の角度がない場所から打ち抜いた。
「シュートが入るようになった鈴木唯人は無敵」と言われるように、元々得意だったドリブル突破や柔らかいボールタッチに得点力を上乗せし、着実に進化を遂げている。