11月に開幕するサッカー・ワールドカップの組み合わせが決定した。日本は優勝経験のあるスペイン、ドイツとともにグループEに入った。突破すれば、ラウンド16では前回惜敗したベルギーと再戦か。日本代表や大会全体をマクロ・ミクロの視点からとらえ、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■浮かび上がる1位通過チーム
――各グループの1位通過はどこになりそうですか。
後藤「グループAはオランダだよ。2位を言うのは難しいけど」
大住「セネガルは今、良いみたいだね。オランダには優勝できる力は、まだないかな」
――グループBはどうでしょう。
後藤「1位はイングランドだろうけど、2位争いが面白いね。イランと米国とヨーロッパのチーム。イランはいつも強豪相手に抵抗するからね。たとえ勝ち上がれなくても、大善戦をする。ウクライナが勝ち上がってきたら世界中が応援するだろうし、プレーオフに向けて選手たちのモチベーションもマックスの状態だろうね」
大住「イングランドでは、自分たちが優勝できるんじゃないかという予想がかなり多いみたいだよ。そういう空気の時が、イングランドは一番危ないという歴史があるんだけどね」
――グループCはアルゼンチンですか。
大住「そうなるかなあ」
後藤「ただ、メキシコ、ポーランドも強いよなあ。サウジアラビアにとっては、ほぼホームだ」
大住「サウジアラビアのファンは、カタールには自宅から車で応援に来るだろうね」
後藤「陸地で国境を接している唯一の国だからね。ドーハの悲劇の時だって、サウジアラビアの応援はすごかった」
大住「大量に来るんだよね。唯一、ホテルの心配をしなくていい人たちだ」