■急降下した日本代表

 しかしここで再びFIFAが計算方法を変えた。それまで「過去8年間」の試合結果を計算に入れていたのを、4年間に短縮しただけでなく、得点数・失点数、ホームかアウェーかの要素が削られた。

 その結果、日本は、2006年の5月時点の18位から、次の発表となった7月には、49位へと31もランクを急落させることになる。当時の日本サッカー協会会長・川淵三郎氏が「オシム…あっ」と口を滑らせたことでスタートしたイビチャ・オシム監督の時代は、アジアカップのベスト4入りで30位台に上げたが、続く岡田武史監督時代には再び40位台に。そして2010年ワールドカップでの2勝1分け1敗を経て、アルベルト・ザッケローニ監督時代は32位からのスタートとなる。

 2011年2月、日本のFIFAランキングは再び10位台に上がる。カタールで開催されたアジアカップで4回目の優勝を飾ったおかげだった。しかし2013年後半には親善試合での敗戦が響いて再び40位台となる。2018年8月にFIFAは12年ぶりにランキングの計算方法を改正、西野朗監督の下、ワールドカップでの活躍はあったものの、新しい制度下でのランキングは55位にとどまった。

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