■酒井宏樹が一人でサポーター前に現れる
浦和も、松尾佑介やこれがデビュー戦となったアレックス・シャルクを投入。アダイントンと酒井がやりあっているサイドとは逆のサイドでチャンスをうかがったが、これも得点には結びつかない。結局試合はスコアレスで決着を図ることになった。
試合後、浦和の選手がサポーターの前にあいさつにいくと、浴びせられたのは3試合連続で勝利を掴めなかった不満だった。リカルド・ロドリゲス監督も選手とともにサポーターの前を訪れ、選手への不満を自らに向けるような漢気を見せたが、それでも不満の声は収まらなかった。
その後、サポーター元へ一人の選手が向かった。サイドの攻防で体を張った酒井だった。背番号2はサポーターに向けてお辞儀をすると、手を合わせた“謝罪ポーズ”を見せた。勝利できなかったことを、謝ったように見えた。
3試合未勝利となった浦和だが、チャンスを作れていないわけではない。小泉佳穂が「決め切ることを決めると言うのは簡単ですが、チームとしてはああいうチャンスをたくさん増やすのが大事」と言うように、チームとして昨季からの構築をさらに続けていくことが必要だろう。
その一つのプラス要因となるのが、後半に途中出場でデビューした新外国人シャルクの存在だ――。