■4月10日/明治安田生命J1第8節 FC東京―浦和レッズ(味の素)
味の素スタジアムでFC東京と対戦した浦和レッズは幾度もチャンスを作りながらスコアレスドロー。相手の2倍近いシュートを放ちながら、ゴールネットを揺らすことができなかった。
最高気温が26度を超えた東京で、その熱気をさらに上回る熱戦が繰り広げられた。リカルド・ロドリゲス監督とアルベル監督というスペイン人指揮官が率いる両チームの激突は、戦術合戦の様相も呈した。立ち上がりからキャスパー・ユンカーとディエゴ・オリヴェイラがシュートを放つなど、それぞれが積極的に出る中でペースを握ったのはアウェイユニフォームだった。22分にはダヴィド・モーベルグがネットを揺らしたかに見えたが、これはオフサイドで取り消し。その他の好機も生かせないまま、前半を折り返す。
後半もインテンシティの高いゲームが繰り広げられたが、後半開始時点から投入されたアダイウトンがフィジカルとスピードを生かしたサイド突破でチャンスを作りだす。味スタのメインスタンド側のサイドで対峙した酒井宏樹を振り切る場面も見せるなどFC東京の突破口となっていたが、守備陣が粘って失点はゼロ。その酒井が逆に押し込んでチャンスに絡むなど応戦したが、やはり得点を奪うことはできなかった。