■川崎勢とセルティック勢を結びつける鍵
そして、今では日本チームの中核的な存在となった遠藤航が不在となる中盤をどう組むのか?
この際、再び4-2-3-1に戻すこともできるだろう(その際は、南野がトップ下か?)。あるいは、旗手怜央を起用して、守田、旗手、田中と川崎出身の3人で中盤を組ますこともできる。
守田も旗手も川崎在籍期間はそれほど長くはない。ともにプレーしたのは2020年シーズンだけだ。田中も川崎の中心選手として本格的にプレーしたのは2019年と20年のみ。したがって、川崎のユニットとして“共通の絵”を描ける選手たちだとしても、必ずしもコンビネーションが確立されているわけではないだろう。
日本代表でも3人でともにプレーする時間を作っておくべきだろう。
また、旗手には川崎のユニットとセルティックのユニットを融合させる役割も担ってほしいものだ。
いずれにしても、11月の本大会に向けて1試合も無駄にすることはできない。ベトナム戦はその第一歩なのだ。もちろん、ベトナムは最終予選グループBで最下位のチームだが、格下相手であるからこそ、たくさんの攻撃パターンを試すことができる。自分たちの意識さえ高く持っていれば、格下相手の試合でも得るものは必ずあるはずなのである。