■控えGKまでもが負傷…「急造GK」としてゴールを守る
しかし、1-0とリードしたまま迎えた40分、大宮にアクシデント。GK南雄太が負傷してしまい、そのまま前半はプレーを続行したものの、ハーフタイムにGK上田智輝との交代を余儀なくされた。
すると、さらなる不運がホームチームを襲う。62分、上田がロングボールを蹴った際にケガを負い、プレー不可能に。
そしてベンチに本職GKがいなくなったなか、「急造GK」としてゴールマウスを守ることになったのが、この日Jリーグデビューを飾っていた栗本。上田の予備ユニフォームを着てGKにポジション変更し、残り時間を戦った。
試合は1-0のままアディショナルタイムへと突入。大宮がこのまま勝利を収めるに思われたが、95分に岡山のステファン・ムークのスーパーゴールが突き刺さり、劇的な形で1-1のドロー決着となっている。
本職はMFながらCBとして先発出場し、さらには「急造GK」としてゴールを守った栗本。31歳のデビュー戦は、Jリーグ史に残る珍事となった。