■日本全体に浸透するプレー
――山根が馴染んだことも含めて、チームのコンディションが上がってきたということでしょうか。
後藤「今回は右サイドの伊東と山根の関係がすごく良かった。伊東が中に入ったり、タッチライン沿いに張ったりするのに合わせて、山根が非常にうまい動き方をしていたと思う」
大住「誰かがポジションを動かした時、他の選手が全員ちゃんとした位置に立っているという感じだった。浦和レッズがやっているサッカーのようなんだよね。本当に流れが良かった」
後藤「そういうポジション取りは、最近の日本の選手が急速に進歩している点じゃないですか。前日のU-21日本代表の試合でも、タッチラインから1つ中のレーンに入った選手に、どんどんくさびのパスが入っていたし」
大住「後ろの選手からも鋭いパスが出るしね。他のポジションでも、大迫勇也と冨安健洋がいない穴を全然感じさせなかったよね。板倉滉は本当に力がある選手だよね」
後藤「酒井がいない時に、板倉をCBに入れて冨安に右サイドバックを任せるのもありだよね」
大住「そういうこともあり得るよね。そのくらい、日本の守備は危なげないと思ったな。オーストラリアが日本を混乱させかけたのは、変なポジションを取ったフルスティッチが1人外して、前を向いてプレーした時くらいのものだった」
後藤「日本の前線でも、先発した浅野拓磨が裏にどんどん抜け出していた。オフサイドになったけど、GKと1対1になる場面もあった」