チームを一変させた「旬の選手」守田英正と田中碧【サッカー日本代表を進化させる「危機への対処」という名の新陳代謝】(1)の画像
田中碧の台頭が、チームを勢いづけた 撮影:渡辺浩樹(Sony α1使用)

 サッカー日本代表は3月24日、オーストラリア代表とのワールドカップ・アジア最終予選に臨む。勝てば本大会出場が決まる大一番を前に、次々と負傷者が出てしまった。だが、このピンチもチャンスになり得ると、サッカージャーナリスト・後藤健生は説く。日本代表の進化の可能性とは――。

■これまでも乗り越えてきた危機

 カタール・ワールドカップ予選に挑んでいる日本代表だが、オーストラリアとの“決戦”を前に大迫勇也酒井宏樹の不参加が発表された。そして「大迫に代わってトップ起用」という期待が高まった前田大然もコンディション不良で参加を辞退。

 日本代表は危機的状態に陥っている……かのように見える。

 3月16日のメンバー発表会見の席で、森保一監督は3試合目でサウジアラビアに敗れた後は勝ち続けないといけない状態だったので「毎試合が大一番だった」という名言を残したが、同じように日本代表はこのところ毎回のように選手の離脱による危機に直面している。

 中国、サウジアラビアとホームで対戦した1、2月シリーズでCBの吉田麻也冨安健洋の2人がそろって故障で離脱してしまったのは記憶にも新しい。

 しかし、こうした危機に直面しながらも、日本代表はしっかりと対応。4試合目のホームでのオーストラリア戦(10月12日)に勝利してからは5連勝を記録。しかも、直近4試合は無失点と結果を出し続けているのである。

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