■攻めをけん引した若き才能

 東京で「春一番」が吹いたこの日、前半、風上を取った長野だったが、開始4分に右サイドから持ち込んだチャンスはあったものの、その後は完全にベレーザにボールを持たれて防戦一方。シュート数は前半だけでベレーザの7本に対して長野は2本という試合となった。

 ベレーザでは中断中に遠藤純がアメリカNWSLのエンジェル・シティFCに移籍した。そのためもあって、再開初戦には若い世代の選手が多数登録されていた。そのうち先発で起用されたのが十文字高校所属の昨年から特別指定選手としてベレーザで登録されていた藤野あおばだったが、藤野は前半立ち上がりから素晴らしいプレーを見せた。

 右サイドハーフに入った藤野は、タッチライン沿いだけでなく内側のレーンにも顔を出してDFからの縦パスを受けて、自らドリブルで仕掛けたり、右サイドバックの清水梨紗とのコンビネーションを使って再三にわたって長野の守備を攻略していた。9分には清水からのパスを受けてドリブル突破。クロスを入れたがCKとなった。そして、29分にも清水とのワンツーで抜け出してクロス。植木のヘディングシュートはわずかにクロスバーを越えた。

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