J1リーグ第3節 横浜F・マリノスー清水エスパルス
3月6日(日)|14:00 日産スタジアム
互いに若き可能性が輝き始めた。前節勝利したチーム同士が、勢いに乗って激突する。
横浜F・マリノスにとっては、ケガの功名だったと言える。出場停止にコンディション不良などの事情が重なり、前節は20歳になったばかりの藤田譲瑠チマとユースから昇格したばかりの18歳の山根陸が中盤の底でコンビを組んだ。ともに若く、今季チームに加入したばかりだったが、見事な連係と働きを披露。勝利に大きく貢献した。
清水エスパルスでは、20歳の鈴木唯人が好調だ。プロ入り後の過去2年間で、リーグ戦の通算ゴールは2得点。今季は開幕戦から2戦連続で得点し、「キャリアハイ」到達が目前だ。追加招集とはいえ、日本代表にも選ばれた。かつて岡崎慎司が背負った背番号23をまとい、新たなエースとなる。
奇しくも横浜FMの下部組織で育った鈴木唯にとっては、古巣との対戦だ。横浜FMのチーム事情次第だが、藤田と山根のどちらかが先発する可能性も十分にある。若き才能の対決に注目だ。
■横浜F・マリノス
2位 勝ち点7 2勝1分1敗 9得点7失点 得失点差2
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○2-0 神戸(H)
L●1-3 柏(A)
L○4-2 川崎(H)
L△2-2 C大阪(H)
L△1-1 川崎(H)
【通算対戦成績】
H 35試合・13勝 6分16敗
A 38試合・20勝 9分 9敗
計 73試合・33勝15分25敗
【直近対戦成績】
2021年 8月 9日 J1第23節 △2-2(A)
2021年 5月30日 J1第17節 ○2-1(H)
2021年 5月19日 ル杯第6節 ○5-1(H)
2021年 4月21日 ル杯第3節 △0-0(A)
2020年 9月16日 J1第24節 ○3-0(H)
【今節のみどころ】
若き2人のボランチの台頭と同じく、ケガの功名だったのが西村拓真のトップ下での活躍だ。豊富な運動量で、チームの攻撃を加速させていた。マルコス・ジュニオールの負傷は気がかりだが、単なる「次善の策」を超える選択肢が現れたと言っていい。
これにより、攻撃陣の組み合わせが一気に増えてきた。手薄な感がある守備陣の不安を払拭するような、全開のアタッキングフットボールを見せてもらいたい。