■ポーランド最初の公式戦開催地

 1884年7月にはリヴィウ(ルヴフ)のチームが同じくオーストリア領に組み入れられていたポーランドの古都クラクフのチームと試合を行いました。これがポーランドで最初の公式戦と言われています。

 1903年にはスワヴァ・ルヴフというクラブがプロ化されて、「チャルニ・ルヴフ」となりました(1939年にこの地がソ連に占領された後、消滅)。そして、1904年にはポゴン・ルヴフも誕生。そして、1911年6月には、リヴィウ(ルヴフ)でポーランド・フットボール・ユニオン、つまりポーランド・サッカー協会が結成されました。これが現在のポーランド協会(PZPN)の前身です(同協会はルヴフのクラブを中心にポーランド代表チームも結成して、国際試合も開催していました)。

 1919年に第1次世界大戦が終わってポーランドが独立を達成すると、協会もオーストリア協会から完全に独立。1923年にはFIFAにも加盟しました。

 2012年にポーランドとウクライナはEUROを共同開催しましたが、リヴィウ(旧ルヴフ)が開催都市のひとつとなったのは、こうした歴史を考えれば当然のことと言っていいでしょう。

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