■鈴木優磨とも互角にやり合う!
ドリブルやフィジカルコンタクトでも鹿島相手に堂々としたプレーを見せたルーキーは、得点も記録。コーナーキックで山村和也がフリックしたボールを、ダイレクトで左足で強く蹴り込んだ豪快な一撃だった。17分に記録したこの追加点によって、川崎は試合運びが楽になった。
その活躍は戦前の心配を一蹴するものだったが、鬼木達監督は先発起用になぜ踏み切ったのか。その理由を「鹿島にはかなり苦労するところが多くなるというところと、前節(横浜F・マリノス戦)は良い入りをしてくれたので、そこは思い切って使える」と話した。横浜FM戦で左サイドバックを狙われて得点を連続で許し、なおかつ、鹿島の前線はフィジカル的に強さがあることが要因だったようだ。
佐々木は後半途中に両足がつってしまったが、「しばらくセンターバックをやっていたので」と話しており、対人の部分での強さをみがいており、そこの評価も大きかったようだ。鈴木優磨とも互角にやり合い、いらつかせる場面もあるなど存在感は抜群だった。
足が動かなくなった佐々木は、75分にタンカに乗って途中交代した。それでも、試合後にはサポーター席まで歩いてあいさつに来たほか、小走りする姿も見せており、問題はないようだ。
大卒選手が輝きを見せ、次々と主軸に入っていく川崎。守田英正、三笘薫、旗手怜央と同じように、川崎をけん引する存在となる日も近いはずだ。