■23本ものシュートを放ちながらも敗戦
87分、久保が元バルセロナのイライクス・モリバにボールがないところで引きずり倒され、これでモリバに1枚目のイエローカードが提示された。すると、モリバはアディショナルタイムに入ってすぐにラブプレーで2枚目のカードを受けて退場。
ラスト5分、数的有利となったマジョルカはムリキをターゲットとしてシンプルに攻撃を続けたが、最後までゴールは生まれず。試合全体で67%のポゼッション、そして23本ものシュートを放ちながら、0-1での敗戦となってしまった。
ルイス・ガルシア監督は試合後「非常に不公平な敗北だが、重要なのはゴールだ」と語り、久保については「彼は非常に優れていたが、(チームが)ゴールを決める最終的なインスピレーションを欠いていた」と称賛した。前節は守備で弱点を露呈してしまった久保だが、この試合で攻撃に欠かせないスペシャルな選手であることを示すことに成功した。
当たり前のようにイエローカード覚悟のファウルで止めにくるという状況で主審がカードを出そうとしない中、それに負けずにカードを引き出させようというプレーをし続けて3枚のカードを与え、2月5日のカディス戦を上回る今シーズンベストのパフォーマンスを披露してみせた久保。
あとはシュートが決まれば、1人でチームを勝たせることができる選手として飛躍を果たすことになりそうだ。
■試合結果
マジョルカ 0―1 バレンシア
■得点
4分 ガブリエル・パウリスタ(バレンシア)