J1リーグ第9節 浦和レッズ―ヴィッセル神戸
2月23日(水・祝)|16:00 埼玉スタジアム2002
初戦を落とした同士が、中3日での連戦に挑む。浦和レッズ、ヴィッセル神戸とも、消化不良を払拭したい一戦だ。
両チームが苦しんだ理由は共通している。台所事情である。
浦和は選手とスタッフに新型コロナウイルスの陽性反応が出ており、開幕戦では2種登録のユース所属選手をベンチに入れざるを得なかった。神戸はチームの目玉であるアンドレス・イニエスタの起用を回避。アウェイであることも考慮すれば、今節も元スペイン代表MFに無理をさせるとは考えにくい。
ただし、選手の起用がハマれば相手への大いなる脅威となることははっきりしている。リカルド・ロドリゲス監督は頻繁に先発の顔ぶれを変えるが、奏功した際の「当たり」感は相当に強い。神戸が地力で横綱相撲をとることができることは、昨季終盤の戦いぶりで証明済みだ。
適材適所の模索は続くが、その最適解の発見は、この試合の先の未来をも切り拓き得る。浦和は3か年計画の最終年に入っており、昨季3位の神戸も上昇は必須。トップ3の先を狙う同士の激突だ。
■浦和レッズ
14位 勝ち点0 0勝0分1敗 0得点1失点 得失点差-1
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L●0-1 京都(A)
ス○2-0 川崎(N)
天○2-1 大分(H)
天○2-0 C大阪(H)
L△0-0 名古屋(A)
【今節のみどころ】
起用できる選手に限りはあるかもしれないが、それでこそロドリゲス監督の手腕が一層光るというものだ。
前節での酒井宏樹の負傷が気になるところだが、馬渡和彰を右に回すことで左サイドバックの大畑歩夢にホームデビューを飾らせることもできる。今季ここまで戦術的な理由により2列目に入っている伊藤敦樹が、どこで起用されるかも見もの。伊藤のポジションから、指揮官の狙う戦い方も透けて見えてくる。
こうした状況で、期待が高まるのが江坂任か。キャスパー・ユンカーのコンディションは不明だが、仕事ができることは富士フイルム・スーパーカップで声高に主張している。チームに今季リーグ戦初得点をもたらしたい。