■2月20日/明治安田生命J2第1節 ベガルタ仙台 0-0 アルビレックス新潟(ユアスタ)
J1昇格が課せられたベガルタ仙台のJ2開幕戦は、スコアレスドローでの発進となった。
90分間を通してみれば、新潟が優勢の時間が長く、仙台は守備に走る時間が多くなった。シュート数も新潟が13本に対し、仙台はわずか4本。J1にいた力を見せたかったが、そう甘くはなかった。とはいえ、多くのトライもあった。
まず一つ目は、新加入選手7人の先発だ。GKには杉本大地(←磐田)、CBには若狭大志(←東京V)、左サイドバックには内田裕斗(←鳥栖)、守備的MFに梁勇基、攻撃的MFに名倉巧(←長崎)と遠藤康(←鹿島)、FWに中山仁斗(←水戸)の7人がピッチに立った。チームは一新したといっていいほどの入れ替わりだ。
さらに、大卒ルーキーの大曽根広汰も63分に途中出場でプロデビュー。原崎政人監督が1枚目に切ったカードが大曽根(同時にフェリペ・カルドーゾも途中出場)という点にも、この新人ドリブラーへの期待が表れている。守備面では課題が残ったものの、大曽根は攻撃で見せ場を作った。ユアスタに来たサポーターは、その名前とプレーを覚えて帰ったはずだ。
昨年、ルーキーながらチームの主力級にまで成長した加藤千尋は、本来の攻撃的MFではなく右サイドバックでの出場となった。同い年の真瀬拓海が先発するかと思われた中での起用だった。