■負けたが、瀬川は手ごたえを感じていた
ホームでのシーズン開幕戦であり、移籍後初の古巣戦。個人的な思いも加わり、勝ちたい気持ちはとてつもなく大きくなっていたが、試合の約3分の2は思った展開とは違ってしまい、結果も敗戦となってしまった。
それでも、湘南の背番号13は前を向いた。数的不利になるまでの時間について「開幕戦にしては、しっかり狙いを持ってチームとして今まで準備してきたことを出せました」と手応えを語り、試合全体についても「そこまで悲観するような内容ではなかった」とした。
数的不利になってからも、ポジションに関係なく勝利を目指してトライする瀬川の姿勢はチームの目指すところと重なるものだった。
山口監督も「長い時間0-0でいきたかった」としつつ「10人になっても、やってきたことをトライする選手がいた」とポジティブな部分を挙げた。
勝ち点1をリーグで最も多く(16試合)積み上げ、勝ち点37で残留となった昨シーズン。それより18多い55という目標はとても遠いが、瀬川や米本、そして永木亮太(※この日はメンバー外)ら新加入の選手たちが、苦しい中でも勝ち点3を取りに行く姿を見せてプレーで引っ張っていくことで、それを達成するための姿勢を全員が示すチームになっていけるのだろう。
■試合結果
湘南ベルマーレ 0―2 柏レイソル
■得点
68分 マテウス・サヴィオ(柏)
75分 小屋松知哉(柏)