2月18日に、Jリーグが開幕する。J1では今年も優勝、あるいは残留など、全18チームがそれぞれの目標に向かって熱い試合を繰り広げる。優勝チームが気になるのはもちろんだが、戦いぶりや個々の選手や監督と、見どころは多い。楽しみな今季のJ1について、ベテランジャーナリストの大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■名古屋でレオ・シルバ以上に期待の新戦力
――気になる選手はいますか。
後藤「武藤嘉紀と大迫勇也は気になるな。武藤は去年から良かったし、大迫にも復活してほしい。今年はシーズン頭から日本にいるしね」
大住「僕は名古屋で、レオ・シルバも入ったけど、仙頭啓矢に期待しているんだよね。鳥栖でも良かったけど、名古屋でさらに良くなるんじゃないかな」
後藤「橘田健人は、去年の川崎フロンターレで一番成長した。あれほど足の速いボランチはいないよ」
大住「守田英正みたいになるかもしれないね」
後藤「だから、次にヨーロッパに行く選手になるかもしれない」
大住「同じ川崎の脇坂泰人は、リーグでナンバーワンというくらいに面白い選手だな。テクニックがあって、判断もすごく良いし、創り出す力を持っているよね。それなりの年齢になってきたから、周りの選手がヨーロッパに「行って焦ったりするかもしれないけど脇坂はすごく楽しそうにプレーしているんだよね。それが伝わってくるし、そうすると、あんなところ狙ったのかとか見ていると面白い」
後藤「川崎の場合、年齢が上の選手もうまくなっているね。谷口もそうだし家長もスーパーになったし。」
大住「チョン・ソンリョンも復活して、さらにうまくなった。新しいクラブの伝統はできたよね」
後藤「その伝統を良い方向に伸ばしているからね」