【FIFAクラブワールドカップ 決勝 チェルシーvsパルメイラス 2022年2月12日(日本時間25:30キックオフ)】
前回大会で初戦敗退という屈辱を味わってしまったパルメイラスと、2012年にコリンチャンスに敗れてタイトルを獲得できなかったチェルシー。南米と欧州の激突という伝統的なスタイルになった決勝戦は、どちらが勝ってもクラブワールドカップ初制覇というものになった。
延長でも停滞した試合で、そのままPK戦に突入する可能性は非常に高いと思われた116分、ゴール前の混戦でアスピリクエタがシュートを放つと、それがブロックに入ったルアン・ガルシアの手に当たる。
VARを経てチェルシーにPKが与えられると、キッカーを務めたのはカイ・ハヴェルツ。
試合後には「3番目のキッカーなのですが、ピッチに残っていたのは私だけでした」と緊張していたことを明かした彼だが、アスピリクエタからボールを直接渡されてスイッチが入ると、キックの直前でスピードを落とし、ゴールキーパーのウェヴェルトンが体を傾けてしまったのを見て冷静に逆を突いた。
これが決勝点となり、チェルシーが世界一の称号を手にした。ロマン・アブラモヴィッチ氏がチームを買ってから20年。チェルシーは全てのトロフィーを手に入れた。