■ポジティブな要素もある

 そこについてのポジティブな要素もある。

 この試合の中だけでも、後半になると秋山陽介がクロスを上げて柏ゴール前で櫻川らが怖さを発揮できるようになった。これはユン監督が「後半はその意識を持って入るように話をした」だけで大きく変わったもので、試合の進め方のバランスについては時間が解決してくれそうだ。それもまた、しっかりした柱が存在するからだ。

収めてから展開する櫻川ソロモンジェフユナイテッド千葉対柏レイソル(20220211)撮影/原壮史

 風間が「ソロモンというターゲットがいることであれだけ収まる」とコメントしているように、収める選手、という役割から始まった櫻川ソロモンの2022シーズン。

 収める選手として役割を果たし、その後順調にボールが進み、決めてくれる選手として櫻川が再び使われる状況が増えていけば、J2で13年目を迎えるジェフの戦いはハッピーエンドに近づいていく。今年の千葉を牽引するのは、パリ五輪世代の期待の大器だ。

 

■試合結果

ジェフユナイテッド市原・千葉 0―1 柏レイソル

■得点

10分 ドウグラス(柏)

PHOTO GALLERY ジェフユナイテッド千葉対柏レイソル 20220211
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