スコットランドの名門クラブが沸いている。セルティックで、日本人選手が大活躍しているのだ。
歓喜の声を上げているのは、地元のファンだけではない。現在所属する選手たちは、他の日本人選手、あるいは監督へ、ヨーロッパ入りの道を拓くかもしれない。セルティックが日本サッカーの未来を切り拓く可能性について、サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■ポステコグルーのサッカーがイングランドを魅了する?
アンジェ・ポステコグルー監督はセルティックに移ってからも、サイドからの速いクロスを多用する横浜F・マリノス時代と変わらないサッカーを志向している。そして、同時に非常に攻撃的なサッカーを目指しているのも変わらない。
2月6日のマザーウェル戦でも、70分に前田大然のゴールが決まってスコアが4対0になってからも、セルティックは攻撃の手を緩めなかった。後方でパスを回したり、コーナー付近でボールをキープして時間を浪費することはなく、最後までゴールを狙って攻め続けた。
そんなポステコグルー監督の姿勢がどのように評価されるか分からないが、イングランドのサポーターはそうしたアグレッシブなスタイルを好むだろうし、特徴のあるチームを作りたいと考えるイングランドのクラブはポステコグルー監督に注目するかもしれない。