新型コロナウイルスは、世界中に大きな影響を与えた。サッカーの世界も、その例に漏れない。ただし、その変化はサッカーを進化させる可能性もある。
「5人交代制」はサッカーに何をもたらし、どんな未来をつくり得るのか。サッカージャーナリスト・大住良之が考察する。
■プレミアリーグも例に漏れず
昨年10月、「5人制が恒常的になる」というニュースがもたらされた。10月27日に開催されたIFABの「フットボール&テクニカル・アドバイザリー・パネル」の会議で、ことしの3月3日にオンラインで開催されるルール改正のIFAB年次総会に、「5人交代性の恒常化」を推奨することになったというのである。
「ハーフタイム以外は3回まで」という「臨時措置」でとられていた方針をそのまま継承し、2022/23のルールブックから「5人制」がルールになるという。これにより、イングランドのプレミアリーグのように「3人制」に戻したリーグも、2022/23シーズンから「5人制」を再び採用することになるだろう。