■臨時措置を恒常化へ

 IFABの「臨時措置」は、最初の通達の2カ月後には、「2021年7月までに終了する大会、そして2021年の7月から8月にかけて開催されれる国際大会」まで延長される。もちろん、1年間延長されることが決まった東京オリンピックを考慮してのものだった。「措置延長」は続く。2020年12月には、「国内・国際のクラブ大会は2021年12月31日まで、代表チームの国際大会は2022年7月まで」と延ばされ、2021年5月には、すべての大会で「2022年いっぱい」となった。すなわち、ことし11月から12月にかけてカタールで開催されるワールドカップでも、「5人交代制」が使われるのだ。

 そして昨年10月、「5人制が恒常的になる」というニュースがもたらされた。10月27日に開催されたIFABの「フットボール&テクニカル・アドバイザリー・パネル」の会議で、ことしの3月3日にオンラインで開催されるルール改正のIFAB年次総会に、「5人交代性の恒常化」を推奨することになったというのである。

(2)へ続く
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